冬場は、暖かい部屋から寒い浴室や脱衣所へ移動することで、急激な温度変化が体に大きな負担を与えます。これを「ヒートショック」と呼び、失神や心筋梗塞、脳卒中など重大な事故につながる危険があります。
八女消防本部管内においても、ヒートショックと思われる浴室や脱衣所での事故が、昨年11月から12月で23件(11月7件、12月16件)発生しました。近年において急激な上昇となったものです。本年も11月7件の発生となっています。ヒートショックは予防できますので、ご自身やご家族の安全のため、入浴環境を整え、ヒートショックを防ぎましょう。寒い季節こそ、安心して過ごせる工夫が必要です。
★予防のためにできること★
・入浴前に浴室を暖める:シャワーでお湯を張る、暖房器具を使うなど。
・お湯の温度は41℃以下に:熱すぎるお湯は血圧の急変を招きます。
・高齢者や持病のある方は特に注意:家族が声をかけ、見守りましょう。
・脱衣所も暖かく:小型ヒーターなどで室温差を減らすことが大切です。
・長湯を避ける:入浴時間は10〜15分を目安に。